勘違い misapprehension 2004 5 13
最近、経済のニュースで、
金利の上昇懸念ということが伝えられます。
しかし、ここで、勘違いが起きているのです。
本来、あわてなくてもよい人が、あわてていて、
あわてるべき人が、のんびりしているのです。
株式市場では、金利の上昇懸念で、大騒ぎとなっていますが、
そんなに気にする問題ではありません。
改革の終わった企業は、潤沢な現金があります。
だから、金利上昇は、プラスになるはずです。
金利の上昇懸念に対して、あわてるべきは、
政府や地方自治体です。
巨額の財政赤字があれば、
わずかな金利上昇でも、大きな負担となります。
財政状態が悪化すれば、予算が組めなくなります。
しかし、政治家は、金利の上昇懸念に対して、
「天下泰平の眺め」です。
改革の焦点が、民間部門から政府部門に移ったことに気づいていないのです。